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私は、荷物が重いのもあって、とりあえず例の激安ホテルにチェックインする事にし、ホテルに向かい始めました。
この時は、小心者の私でなくとも腰を抜かしそうになる事がたくさん起きました。要するに、激安ホテルに至る前に腰を抜かしそうになっていたのです。
電車に乗って北の方(ハーレムに近く)に上がっていったのですが、電車に乗っている人の雰囲気がどんどんおかしくなって行くのです。
普通のニューヨーカーから、バスに乗っていそうな人たちに代わり、最終的には、見るからに貧しそうな人たちで埋め尽くされます。貧しい人を軽蔑しているわけでも、なんでもないのですが、ニューヨークにいると、そういった人たちがとても怖く見えるものです。
私が座っていると、近くに座っていた人がクリスマスも近いためか、歌いだしました。そして、私に笑いかけてきます。
今考えれば、恐らく歌っていただけでしょう。しかし、その時の私は恐怖におののいてしまいました。きっと、歌なんか聞いてニコニコなんかしたらお金でも取られるに違いない。そんな気がしたのです。小心者です。
そして、思わず次の駅で降りてしまいました。その駅は、予定の駅の一つ前だったので、そこから歩いていくことにしました。
おそらく、500メートルほどで行けると思いました。そして、地下鉄から地上に出ると、なんだか町全体が暗く、貧しい雰囲気がします。
ニューヨークの入ってはいけない所へ来てしまった気がしました。

まるで、ミュータントタートルズや、スパイダーマンが夜に戦っていそうな場所です。五階程のビルが立ち並び、全てのビルの外には非常階段がむき出しについています。
アニメに詳しくない方は、映画『プリティーウーマン』の最後のシーンでリチャード・ギアがジュリア・ロバーツのアパートに行って、非常階段を上るシーンを思い出してください。
この二つの例えで分からない方は、この写真をご覧下さい!私は、それを見て非常に興奮しました。日本ではありえない光景なので、大変楽しみました。
しかし、ふと我に帰ると、目の前に広がる貧しそうな、悪そうな雰囲気に圧倒されそうになってしまいます。
そして、ホステルを見つけました。そして、最後の大通りの横断歩道を渡らなければなりません。
アメリカの歩行者用の信号は、普通の速度で渡ったのでは渡りきれない速さで変わります。
なので、いつも私は神経を使って渡っていました。しかし、思いもよらない事がおきるのです。信号が変わって、私は急いで渡ろうとしました。
しかし、車が全く止まる気配を見せないのです。そして、私はその時には道路を渡れませんでした。そして、二回ほど同じようにただ、呆然と車の流れを見ていました。
もちろん、車の信号は赤になっているので、みなが信号無視をしているのでしょう。あまり、裕福な場所ではないので、ドライバーが通行人をなめているのか、警察があまりいないのでしょうか。
理由は良くわかりません。
そして、歩行者の信号が進めになった時、ちょうど車が来てない状態に出くわしました。チャンスと思って、私は渡り始めました。そうすると、遠くから物凄い勢いで車がやってきます。
減速をしている雰囲気も無いので怖いなと思った瞬間、信じられない事をされました。
クラクションを鳴らされたのです。歩行者の信号は進めで、車の信号は止まれの状態です。私も怖かったので、走って渡ってひかれずに済みました。
もし、雪で転んだりしていたら完全に引かれていた気がします。私のテンションはがた落ちしてしまいました。

ニューヨークになんて、一人で来るんじゃなかった。来るにしろ、金持ちが来るところであって、貧乏旅行をする場所じゃないと後悔しました。
そして、そのときは午後4時位だったので、チェックインした後に、どこかに出て行く予定でした。でも、疲れてしまって、そんな気力が無くなってしまいました。なので、このままその日は休もうかと思いました。
とりあえず、ホステルのドアを開けて中に入りました。思わず、吸った息を吐くのも忘れてしまう状態でした。なんと、外見はレンガ造りの貧しいなりにも、まともな建物でした。しかし、中はとてつもない状態でした。
あまりの寒さの為か、虫はあまりいなかったものの、壁はカビだらけで、じゅうたんは無いほうがよいのでは?と思うほどに所どころ禿げたりしています。
短くまとめて言うと、、作りが激安です。そして、部屋を見ると、どこから来たのか分からない、怪しい人たちがたくさんいました。
そして、とてもアルコール臭かったです。私の予定では、ユースホステルというくらいなので、若者が多いと思っていました。
しかし、見た目だけの問題かもしれませんが、かなり年が行ってそうな人がいました。とにかく、この時の私には全てが悪い事に見えたのです。
やはり、20ドルの激安です。激安の恐ろしさをその時思い知りました。

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