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高3になっても、私の成績は順調に伸びていきました。受験英語を攻略したつもりでした。
しかし、私は重要な事に気付いていませんでした。
なので、このまま頑張れば早稲田か、慶応に入れると息巻いていました。
さて、何に気付いていなかったかというと、とてもシンプルな二つの事です。
私の成績がよくなって来て、学校の順位、成績がどんどん上がってきていても、私の高校のレベルが偏差値で言うところの50前後であるという事。
学校の英語と、受験英語の違いに気付いていませんでした。
もう一つは、確かに英語の成績は伸びてきています。
しかし、他の教科の成績は悪い成績とまでは行かないものの、決していいものではありませんでした。
それでも、すっかり英語の成績を上げた事で自信をつけてしまった私は、
大学を早稲田に行こうか、それとも慶応に行こうか、はたまた上智は英語で有名なので、そこへ行くべきなのかなどと悩んでいました。

高3の一学期に、始めて全国模試というものを受けました。そして、私は現実というものを知り、大きなショックを受けるのでした。
その結果はというと、もちろん第一希望に慶応、第二に早稲田、第三に上智といった、名立たる大学名を書いています。その横には、アルファベットのEという字が綺麗に並んでいるといった結果でした。
Eという文字は、ローマ字読みで「え」になります。なので、私にとっては、慶応という志望校を書いた私に対して、模試の採点官が「え?」とバカにしたコメントを付け加えてきた、そんな気分でした。
それでも、私の英語のクラス順位というものは、再び五位というものでした。そして、そこで始めて現実を知ります。
ちょうどその頃、担任との面談や、三者面談が行われました。すると、先生や、うちの親はニコニコしながら私にこう言いました。
「一年生の頃は、本当にどうなる事かと思ったけど、
この調子だったら一流大学に行けるかもしれないよ。
本当に日東駒専も、夢じゃないかもしれない。」
先生やうちの親は、私がとてもすばらしい学生かのように褒めてくれます。
しかし、私自身はどうにも納得がいきません。
先生や親が褒めるほど、私のレベルがそんなに低かったのかと、意気消沈してしまいました。
なぜなら、私の妹は優秀で、中学から名門の私立の進学校に行っています。なので、妹が親に言っていた事を耳にすると、全く別の次元の会話をしているのです。
「こないだ成績が悪くてさ。先生にこのまま頑張らなかったら、私立志望に変えないと厳しいぞって言われちゃったよ。」
「だから、頑張らなきゃ。やっぱり、最後は私立と国立のトップじゃ開きがあるからね。まじ、やばい。私立しか行けないなんて、まじでヘコむよ。」
そんな話を聞いたら、頭がクラクラしてしまう気分です。この妹の話は、私が密かに誰にも言えずに目標としている、早稲田や慶応まで低く見ている発言です。
私にとっては、由々しき発言です。

しかし、私は何はともあれ勉強を一生懸命やるしかないと思って、自らの目標は誰にも話さず頑張っていきました。
そうこうしているうちに、二回目の模試を受けました。前よりは出来るだろうと思ったのですが、夏休みともなると浪人生も全国模試にこぞって受けてくるので、成績はほとんど変わりませんでした。
いわゆる、「え?」というコメントの再来です。この頃、少し私も腐ってきてしまいました。いくらこんな受験英語をやったって、本来の私の夢である英語がペラペラになれるはずが無い。
そんな事ばかり考えていました。なので、この頃少し受験英語から離れて、どうやったらペラペラになれるのかという事を、インターネットや本で調べていました。
そうすると、結論が出たのです。
初心に帰ることが出来ました。
いろんな情報に触れた私の結論は、受験英語の一部のものは確かにあまり役に立たないこともあるかもしれない。だけど、大半の事は英語が本当にペラペラになるには必要だという事です。
やはり、文法の知識は会話をするのに必要な知識です。もちろん、旅行に行って買い物をする程度なら、よく使う文を覚えて、文法の事など考える必要は無いでしょう。
しかし、本当に英語を使えるようになりたかったら、決して避けてはとおることの出来ない道なのです。
さらに、単語だってそうです。さあ、しゃべってと言われても、最初の予備校講師の言葉ではありませんが、知らない単語が口から出てくるはずがありません。
なので、絶対に暗記をしていなければならないのです。
受験英語に不満を言うのなら、あまりにビジネスなどの話題が中心なので、語彙にしろ、背景知識にしろ偏っています。
なので、子供向けの本を読もうと思っても、受験英語を中心にやってきた人にとっては、むしろ難しく感じることさえあるでしょう。
生活していくうえで必要な単語などを、意外に知らなかったりするのです。とはいっても、本当にペラペラになりたかったら、受験でやるような語彙はどうしても必要な語彙なのです。

それに、今だからこそ思いますが、仮に子供向けの本に出ているような会話表現を全く知らないでアメリカに行ったところで、受験レベルの英語の知識のある人ならコミュニケーションとして困ることは無いでしょう。
さらに、あくまで簡単な会話表現なので、しばらくアメリカにいれば、すぐに覚えてしまうものです。
それに、生活していくうえで必要な単語というのは嫌でも触れる機会の多い単語です。なので、自然に頭に入ってきます。
しかし、会話表現だけ知るっていて、抽象的な単語のような難しいレベルの事をアメリカに滞在しているからといって自然にマスターするのは、まず不可能といっていいでしょう。
このように、私なりに色々調べた結果、私はもう一度やる気を取り戻して、受験英語を一生懸命頑張っていきました。今回の私の英語学習との戦いは、引退の危機を迎えながらも、もう一度現役として戦うといったところです。
「ロッキー」で言うなら、「ロッキー4」のあたりでしょうか。
そうです、私の冗談はしつこいのです(笑)

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